pLaTeX2e on Windows XP & PowerPoint & Acrobat 6.0

キーワード: Windows XP、pLaTeX2e、RedHat Linux 7.2(GNU Ghostscript 6.5)、Microsoft PowerPoint 2002, Acrobat 6.0

PowerPointで作成した図をepsファイルとして出力して、TeXに貼り付けたいと思っても、なかなかうまくいきません。
Windows XPでの環境では苦労させられます。なんとなくうまくいく方法を以下に示します。

Adobe PostScriptドライバ (Acrobat 6.0)

Adobe Acrobat 6.0 をインストールしましょう.。

プリンタの詳細設定から、ドライバとして,AdobePS Acrobat Distiller J を選択します.

「全般」の「印刷設定」,「詳細設定」を選択して,上のウィンドウを表示します.ここで,印刷品質を600dpiに変更します.
印刷品質が低いと,TeXに埋め込んだ際に,図が汚くなります.

プリンタドライバのプロパティから、「ジョブの前にCTRL−Dを送信」をいいえ、「ジョブの後にCTRL−Dを送信」をいいえに設定します。これをやらないとはまります。
これでプリンタドライバの設定は終了です。

PowerPointから印刷

出力形式がepsファイルなので、印刷範囲は現在のスライド、あるいはスライド指定で1枚だけ印刷するようにします。

EPSファイルの整形 eps2eps

PowerPointが出力したepsファイルは、そのままではうまく読み込むことができません。

eps2eps -r6000 inputfile.prn outputfile.eps
RedHat Linux 7.2 の環境で上のコマンドを用いることで、なぜか、ghostviewなどで表示できるきれいなepsファイルが生成されます。
オプションのr6000の部分は解像度です.必要に応じて値を変更します.
その他のディストリビューションでは確認していません。
必要に応じて %%BoundingBox の値を書き換えます。(ほとんどの場合、余白の調整から書き換えが必要になるでしょう。)

pLaTeX2e への貼り付け

できあがったepsファイルを pLaTeX2e に貼り付けます。
\epsfile{file=./figure/high.eps,width=72mm} といった感じで今まではepsファイルを挿入していたのですが、これだと余白が表示されてしまい、うまくいきませんでした。
次に示す様に、\includegraphics を利用するとうまく貼り付けることができるようです。

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx}

\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[width=12cm,angle=0,clip]{sample.eps}
\caption{Sample EPS file.}
\label{fig:sample}
\end{center}
\end{figure}


Kenji KISE <kis@yuba.is.uec.ac.jp>
Graduate School of Information Systems, University of Electro-Communications