BuildrootによるMIPSクロス開発環境の構築

はじめに

一般的なPCの上でMIPS32のバイナリを構築するためのコンパイラ, アセンブラ,リンカなどを含むクロス開発環境を構築します.
このマニュアルは以下の環境で作成しました.
Buildrootをインストールするためには, いくつかのパッケージが必要となります. これらのパッケージをあらかじめインストールしておくことをおすすめします.

Buildrootのダウンロード

Buildrootのページにアクセスして 必要なパッケージをダウンロードしてください. 私たちの研究室では, buildroot-2009.08.tar.gz を使用しています. 以下ではこのパッケージをダウンロードしたものとして,説明を進めていきます.

Buildrootのインストール

ダウンロードしたパッケージを展開し,展開したディレクトリに移動します.
$ tar xvfz buildroot-2009.08.tar.gz
$ cd buildroot-2009.08
ここで以下のコマンドを実行すると,図のような選択画面が表示されます.
$ make menuconfig
Buildrootの設定をします.
最後に設定を保存してください.
設定が終了したら,コンパイルしましょう.コンパイルには数時間かかります.
$ make
コンパイルが終了したら,SimMcのインストール に従って設定してください.